「鉧(けら)」を しる

『鉄に聴け 鍛冶屋列伝』遠藤ケイ 著(ちくま文庫)読了

たかだか 365頁と 侮るなかれ

まさに 渾身の 体験ルポルタージュでした

あとすこし と 進んでいるはずが

なかなか 進まぬ頁

しかし はやばやと 行き過ぎては 申し訳ない

厚みと重みと熱さ

初めて目にする…もしくは 目にしても 忘れ去ってしまっていた ことば

鋼の周辺のこと

すとんと 覚えられる 呑み込めるものではないけれど

その 道筋を固めてきた 確かなる 知識や 経験

惚れ惚れと 眺めるように 読んだ

鉧(けら)なんてことば

普段の生活に 出てこないけど

うんまさにそうなのだねそこから生まれた字なのだね♪と

すとん と 納得

やすやすと 大量に作られたものではない 刃物

それに携わる人たち

大切にしよう と 思う

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