がったがた アラベスク

心身の調子の バロメーター

ドビュッシーの『アラベスク第一番』

久しく 弾くこともせで 居りました

関節の不具合のため 大事を取りすぎたのね

本日 弾いてみたらば

びっくりするほど がったがた

一瞬 見失っても 大枠は 把握してるので すぐたち戻れる…と 思いきや

枠の 実線が

ぼやけ 霞み

てん てん と 消えかかってる感じ

うわ…

寄る辺ないよな 空白部分を 

少し先の 見えるところへ ええいっ!と 跳躍するように 進んでみる

瓦礫のような 外れ音 や 

がつ ざつ ぎし びし と 尖った 欠片を ばら撒くようにして

なんとか 仕舞まで 辿り着いた

いや…ついたのかこれで!?

呆然としつつ

もう一度辿る

先程の 空白から 薄らぼんやりと 枠組みが 蘇るところもあった

そしてまた 手探りのような 辿り…

痺れや びり びり と 走る電気のような感じを 恐れず

何度か 辿ってみた

少しずつ また 見えてきた

わかっている

いま 全てが そんな感じなのだ

養生と 怠惰と 焦燥と…

しかし どろどろの マグマにも似た 思いが 噴出を待っている…いう いつもの 火事場の馬鹿力信仰

瞬発の期を 待ち構えているのも うっすら 感じている

しかし すこぅし たち現れるのが 重たく 鈍い

今まで以上に 自分にはなにもない と 狼狽え

しかし だからこそ 思いもよらぬような 新たな 注ぎ込みが 叶うのだ とも 思う

なんだそれ!?だけどな

うまくいえないけど 

そういうことだ

作品への 向き合いは いつも そんな ぐだぐだの 混沌が付き纏う

じたばたしつづけるのだ

錆を落としてゆくのだ

やれるやれるやれるやれる!

すべてを味方につけて

形なしてゆくのだ

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