声を出す

いつも 母の 薬

ひとつひとつ 名前をいいながら 袋から出して 目の前に置くのだけれど(中身を出すのは 母のしごと)

そんな なんてことない 音声さえ 出そうとしなくなる…てなあたり

己の 気力の弱まりの バロメーターになっていたりする

動けないわけではないけれど

うっすらと 心身の 弱り具合を感じる

よろこびをもって…が

なかなか うまくゆかない

こことこ そんな感じなのだ

むぅ…

しかし 昨夜 とてもとても 久しぶりのひとから 電話をもらって

その 変わらぬ 明るんだ声に

澱みが 流されてゆくようにも 感じた

つられて 光に向かうような思い

弾けるような発声

ふざけた物言いなども 取り戻されてゆく

あぁ こりゃいいなぁ

まんまと つられればいいんだ

誰かの声がなくても

空元気だとしても

声に引っ張りあげてもらおう

そんなことを改めて思った

今朝は 薬出すときも

ぷらざきさかぷせるっふ~♪と 歌うように言いながら 出してみる(だいぶ 過剰ではあるけれど )

麻痺してる方の 左半身の 痛みが酷くて ずっと うなだれて落ち込んで眉間にシワ寄せて 目を閉じて斜めってた母も

目を開けて 顔をあげる

「あんだのともだちが おしぇでけだ 呼吸って こうでいいんだっけが?」と

自分で何とかしようと また 心も動き出すように もぞもぞし始めた

うんうん そうそういやちがうちがう もっと 背中の方に 空気いれて膨らますみたいにしてっ!と

叱咤激励など びしびしと 言ってみる

実は 自分の 弱気のとこに びしびし 響かせる

二人で 深呼吸して

足やら背中マッサージしてるうちに

痛みは和らいだみたいだ

「あ~ あんだに 生かさってる」なんていってくれたけど

それは こっちの台詞なのだ

やらせてもらっていることが 不甲斐ないばかりの わたくしの 中に 力を生んでくれているのだよ

先日 cafeこもれびさんの 母の日セットの中に入っていた ハーブティ(ハーブ工房マージョラムさんの 美肌 免疫力アップブレンド)淹れて

マッサージのあとは からだにいい水分摂るのが 効果的なんだよっ と 注ぐ

正直 ハーブティを 好まぬ 母なのだけれど

「痛み とれっこったら なんだって飲む」と 前向き

免疫力アップっつうがら とれるとれる

2人で まじないみたいなことをいいながら 飲んだ

ど?と 訊くと

「だいぶ 楽んなった」と やわらいだ 表情になってた

だるいのめんどくさいの言わずに

もっと まめに さすって お喋りして ちらしてゆこう と 思う

「痛みにばっかり注目しないで」て

そのことばそのまんま 己に向ける

やるべきことは いっぱいあるんだからさ

コメントをどうぞ