それぞれのうろたえ

ぴちは 腰を低く おとしたようになって わたわたわたわた~っと 二階へ駆け上がっていった
外へ 出ていた うっし~は しばし姿見えず
父は ラヂオの乾電池が無い と 起き出してきて 
わたくしの じゃこじゃこ自家発電懐中電灯と 蝋燭の明かりの元 
なかなかはまらぬ 電池やら 合わなくなってしまった チューニングに 四苦八苦
一昨日から 中二階の自室に戻った 母は 一瞬 階下に 降りてきたものの 
程なくして 布団に戻ったもんで かえって 心臓やら血圧問題 心配になって 覗きに行ってしまった(結構 すぐ すやすやねむったらしい)
あんちゃは 電池の入っていない懐中電灯を 渡してくれたりして 使えんやんか~
もしかして 電池入れておけってことだったのか?
ほどなくして ぴちこさんが わたくしの部屋の 畳んだ布団のうえにいるのを発見
落ち着いたもんだねえ なんて 感心していたけれど
母曰く 地震発生後 先月11日の時みたいに しばらく あおあお~と 鳴いて 動こうとしなかったと
慎重な ぴちこさん 考えてみりゃ 再び ごしゃごしゃに本やら 姿見やら あらゆるものがぐずぐずになっている わたくしの部屋にいるってこと自体 普段無いこと
どうやら 腰抜けかかっていたようで互いに 落ち着く
ほどなくしてうっし~帰宅
わたくしにぺたりと張り付いて 身づくろい
これとて 普段 あんちゃに ぺったりな うっし~にしては 珍しいこと
それぞれうろたえたってことだな
朝もはよから わたくしも 姿見 起こしたり 行く手を阻む 本をのけたり
母は 前回 足が壊れかかった 鏡台の鏡部分が外れて がっかりしつつ
「直せるかどうか おとさんみて!だめだらば なげっかなんとか考えっから」と てたぱたはじまる
まあ まずは 落ち着いて 朝飯食ってからでよかろう
誰より早起きしちゃって ここ最近 手出ししてなかった 朝食準備などしてしまう わたくしも 若干 異常行動
あちこちで 立てなおしたものたち こころたち
どうか また くずおれぬように と 願う
しばらく また 断水広報あり
さあまた がらごろ引っ張って 給水さ 行くだ

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