慣れたわけじゃない

地元紙に載る 避難所の方々の声
震災後の日々の出来事
いまでも 読むたび 泣く 泣きそうになる
でも 以前ほどではなくなった
衝撃的な映像も 
停電復旧後 初めて観たときの 血の気の引くような 思いは もう 薄れた
いいのか?と 思いながらも 
こうして 慣れていくものなのかな なんて 思っていた
泣ける時に泣いた方がいい なんて 
わたくしのごとき 被災未満のものには 関係ない
誰のためにもならない
何の役にも立たない  
そんな わかった風なことを 唱えていた
でも 言葉に結びついて 胸の奥から 感情が 引き上げられそうになる前に
その 思いの姿が現れる前に
ざばざばと水を濁すような
わざと焦点をぼやかすような 心持に ふと気付く
自分の ことでもねえのに 感傷的になって 被災者ぶってんじゃねえよ なんて
斜に構えて わかったようなことを 吐き出す自分の中の「悪態さん」
実は 泣いて 心が ぐにゃけることを 怖がる「おどおどさん」でもあったらしい
夜のニュースで 集団での避難を 決心した 南三陸町の映像をみて
ごぼごぼと 浮き上がる 思い出と 波立つ感情
押さえつけようとする 手を すりぬける
去年の11月 汐風マーケットで お世話になった 商工会の方々は
パフォーマンスさせてもらった あの海の近い メインストリートは
あの時 出会った この町が好き~といってた人たちの笑顔 
裏道の猫 
またきますね~って笑って 蛸買って 手を振った 角の魚屋さん
「振り込んだギャラの 領収書、確定申告時期ですんで 商工会佐々木宛で送ってください また今年も お願いできたらって思ってます~よろしく」て 電話したばっかりでしたよね?
その日のブログを開くと 志津川(南三陸)行ってきて楽しかった~なんて 浮かれて書いた文章が 
はらこめし弁当や あの海の 港の 写真が あるはずなんだ
その町が無いなんて・・・ ない
愚にもつかないことをいってみる
誰のためにも自分のためにもならないのに
・・・だめだ 泣くぞ

コメント / トラックバック 4 件

  1. akaru より:

    「………」

    • bunbun より:

      甘えたこと 書いて すみませんでした
      「今でも 痛む」という akaruさんの 
      阪神大震災を 生きた方々の 
      胸のうちを どれほども 思い至ることが出来ず
      今 もしやこうして 書くことが
      みなさんの傷を 痛みを 呼び起こさせるだけだとしたら・・・と
      それなのに書き続けるのは どんなものなのか
      たくさんの 心強さをいただくばかりで
      自分ばかり救われようとしてるのではないかと
      うろうろおろおろ するばかりです

  2. akaru より:

    どんどん書いて下さい。
    書ける人が書いておかなくてはなりません。
    その立場立場で。その距離の立場で。その時々で。
    わたしなんぞも、あの時、大した被害を受けてはいないのです。
    まわりのひどさは、刻み込まれていますが。

    • bunbun より:

      akaruさま・・・ありがとうございます
      毎度 心根の優しさに 甘え させていただいて
      いい気になって 書いております すみません
      役に立つとか たたないとか
      意味があるとか 無いとか
      今は ラベル貼ったり 惑うでなく
      うなだれたり顔を上げたりして
      踏み越えて行こうと 思います

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