間違いみたいに

昨日 買い物中
花屋の ご主人が ちいとばかし 興奮気味に
「水道出だどごあんだっつってだっけよ(水道が出たところがあるのだと 言っていたよ)」と 教えてくれた
ひねってみたら 出たよ おお 夢のようぢゃね
なんかの間違いじゃないよね?
が そんなことになると 「下水ダメだから 排水するな」・・・て いくらいったって
絶対 嬉しくて 髪洗ったり 風呂入ったり 水洗トイレ流しちゃったりする人 続出するだろうな
上水復旧して水道だけ出た 隣町 あちこち やはり ばんばん流す人続出して
下水溢れて大変な事態になっちまってるって話聞いた
うちだけなら大丈夫・・・て思っちゃだめだ
いい子ぶるとか なんとかでなく
今後の 臭~い環境 衛生面 考えると たまらんし・・・今くらい 我慢だ
むか~しむかしの お仏蘭西 パリ~の街は 花の都どころか 
こぎれいな格好してる人たちが 二階窓からでも 平気で 排泄物を 道に捨てていたってな話
出しちゃえば 自分ところになくなるのだから 無いとおんなじ・・・なんて
すんごく くっさい町で
そんなこんなもあって 香水の技術も文化も 発展したとか しないとか
それも1つの 道だけど
やはり あたしゃ にっぽんの「ひとところに集めて みんなで協力して 部落を守る」心意気が 好きだもんね
排水溝の 向こう側を見ることは ほとんどないので
穴の向こうは 無いもの 
なくなって安心 と 思いがち
でもその先に 川や海がある
かつて 直接川に流して 汚くしてしまって公害が出て来て こりゃ大変!と
技術を 駆使して 下水の仕組みを作り上げて
ちょっとずつ きれいな川や海を 取り戻してきたはず
「きれい」のための 技術が
たくさんの 手間を 省いてくれて
身の回りの「きれい」しか 見なくて済むもんだから
その先のことまで 考える時間まで 省いてしまった
いかんよいかんよ
わしらにゃ いままで この狭い国の中で 築きあげてきた この国ならではの 知恵と工夫があるはず
できるはずだよね
・・・いやいまさら戻りたくない って 面倒がってしまう人 やっぱりいるだろうな
できるかな なんて 心許なく思っていたら
母同級生のSさん うちに 野菜を持ってきてくださりながら ついさっき 井戸端会議での話を 教えてくれた
「もとクリーニング屋の奥さん 水道でたもんだから『嬉しくて 風呂に思いっきり浸かった~(それを思いっきり排水した) やっぱり水道あるって 幸せだ~』なんつうがら オレ『あんだみでな人 いっから 下水ダメになんだ!』て ごっしゃいでけだんだ(怒ってやったんだ)!」と
余計なお世話オバちゃん とか 小うるさい・・・とか 思われがちな Sさんだけれど
こういう ただしいおばちゃんこそ この困難を 乗り越える鍵を握っているぞ・・・と
心強く思って 
大丈夫だ と また 思いなおす

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