よく寄った海岸

石巻での パフォーマンス仕事の帰り
まだ明るいと
いつも 野蒜海岸へ寄った
そんなに めぼしい石や貝殻はなかったけれど
あまり人も歩いていなくて
ひっそり 薄暮れの様な色の 桜貝を拾った
野蒜の駅で トイレ休憩をして
さあもう一踏ん張り 運転して帰るか~と
45号線に合流するまえの 海沿い県道27号線を 
海をちらちら横目に見て るらるらと 家路に着いた
15歳あたりの月は いつも 暮れかかる頃の 松島湾から 昇っていた
そんな美しい姿で 昇られた日にゃ
前見て走るのが難しいぞ~なんて 危ない独り言いってたんだ
もうないんだ・・・て あの海岸あたり
今 手元に 確かにあの時の桜貝はあるのに
いえもひともみちも?
うそはきらいだけど
でも なくなったなんて うそだといい

コメント / トラックバック 2 件

  1. akaru より:

    「桜貝はあるのに」涙を抑えることが出来ません。

    • bunbun より:

      貝殻など見て 感傷に浸っている場合じゃないのに
      石巻の知り合いの方に 昨日電話したら「電話が大変込み合ってかかりにくくなっております」のインフォーメーションが 流れるばかりで
      怖くて かけなおせなくて・・・
      明日になって またかけてもいいのだろうか
      もう少し待ったほうがいいのだろうか
      そんなことを惑いながら
      あの道に 一番 似合っているなあと 惚れ惚れしたのと同じくらいの年齢の月 15.3歳が 今 空高く上っています
      きっとまた 明日 自分の やわな 怖がり心を 押し込めて かけてみようとおもいます
      自分救済のために必死に 垂れ流しているような 駄文に お付き合いくださって ありがとうございます
      何度も しつこいですけれど akaruさんたちの 震災から 立ち上がってこられた事実は
      確かなる 支えです

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