ならぶならぶならぶ

大地震 一夜明けて
12日朝 水が完全に出ないことに気付く
トイレ 流せませんがな
いつもなら 一番最後に 風呂に入って 風呂掃除して水を抜くわたくし
木曜夜に めんどくさ病で 風呂に入らず掃除もせずそのまんまにしておって
んでもって 金曜の地震・・・土曜朝も 風呂には 残り湯がありました らっき
・・・とはいえ 激しい揺れに なんと 浴槽の水 ざっぷんざっぷん 半分以上 脱衣所のあたりまで こぼれてはいたのだけれど
で 「あんたの めんどくさ病も 役に立つことあるのね」などと言われ ちみっと 得意
でもこれだけでは どうしようもない・・・と言っていたところに
給水車が 市役所にやってくる・・・との広報車
ああ こういうときの行政力 ありがたし
さっそく ははあんちゃとともに 市役所へ・・・列の最後尾が見えぬ
九時半とはいえ 庁舎の陰に並ぶと 北風ぴゅ~で すぐさま 鼻水
南側に並びましょう・・・とか 言いたいけれど
わたくしに何とかできる 長さでもなく 怖気づいて 黙って並んで待つ
じり じり と 列が進んで 日向に出た方々が 和んでいる「やっぱ おてんとさんは あったけえわ~」
我慢できず 時々 列を離れて 日向で 温まって戻る人も・・・わたくしもでしたが
はるか前方にて「もう水ないんだってよ」の声
次の 給水車くるまで 40分くらいだと 
あああ 待ちましょう
・・・んがしかし 二時間並んでも 車さえ見えぬ
でも 二時間立ってやっとこ「このまま列乱さずに 南側へお回りください」と 市職員の方 ありがとう 黙って並んでごめんなさい
やっと 来た次の車 ポリタンク 十数個しか積んでいない 臨時っぽいもの
案の定 数十人で 終了・・・と思いきや また次の給水車が
なんとか 2時間半くらいで 辿り着けました
そのあとは 食料品の買出し
近くのスーパーに 並ぶ・・・開くのかどうかも 不確かなまま 
・・・と ここも なんとか 二時間くらいで辿り着けた
「出ている商品 お1人十点だけです」 と 入口近くに 並べられた商品見て
だめでもともと すみません 猫の食べ物なんですが などいったら 店員さん固まる
大混乱の中 半ばパニックの店長さんまで 伝言が行って 
案の定 渋い顔で叱られました
「ペットがかわいいのはわかりますけどもっ! そんなことするとね・・・」と おっしゃったあと 「ちなみにどんなんですかっ!?」
ああああ ごめんなさいごめんなさいしながら 結局 買わせていただきました
すみません非常時の わがまま客 
苛つかせてしまったことで 申し訳なさに 疲労困憊・・・涙にじむ
買い物終了して ご飯準備しているうち 薄暗くなってしまう
でもこんなんで へこたれるわけいかぬ
そんときゃ まだ うっし~ 行方不明だったもんで
あいつ 非常時に気を遣って ご飯くわんでもいいように 行方くらましてんのかね なんて いいつつ うなだれる家族
そんなこんなで 二日目の夜も更けたのでした

コメント / トラックバック 2 件

  1. akaru より:

    ぶんぶんさん、偉いなあ!わたしは、阪神大震災の直後、なかなか書けませんでした。しばらくしてから、これは書き残しておかなければと思い、直後からの出来事を思い出しながらノートに記録し、後に手づくり冊子にしました。
    「ならぶならぶならぶ」、16年前を思い出します。わたしたちと全く同じです。そのうち、すぐそばの「日本盛」酒造さんが近所の者に宮水を提供して下さるようになりました。これは有難かったです。
    それにしてもぶんぶんさんの明るい書きぶりには頭が下がります。

    • bunbun より:

      akaruさま
      きっと わたくしは 偶然にも たいした被害をこうむっていないからです
      そして こうして 気を逸らしながら 
      また つなげていかなくちゃ・・・なんて
      勝手なことを ほざいておるのです
      しかし本当に 人の情けが ありがたく 身にしみる 毎日です

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