泥を塗る

ミネラルたっぷりよからぬ響きですが
実際に 泥や砂を 塗りたくるって 気持ちのいいことだったはず
汚いとか バイキンがとか 考えなしだった頃
庭の泥に水をまいて 更にどろどろにして
裸足で ぐにゃぐにゃうにゃうにゃと こねてこねて 
そのにゅるにゅる感や 生温かな 生き物っぽさに うっとりしていたんだっけ
砂遊びも 手をパタパタしても 雲母の きらきらが残って
それを 光に当てて角度変えて きらちらさせてみたり
目一杯楽しんでいたよなあ
それを 嫌いになる瞬間なんて 無かったはずなのに
汚れるから とか
このあと 人に逢わなくちゃいけないから とか
後からのことを気にして やらなくなっただけ
今日 一心に 腕に 泥砂を すりこんで 半ばうっとりしている お子をみて
うんうん そうだよね 目的とか体裁とかじゃなくて
それは ひたすら 気持いいことなんだよね と 思わず うなづく
んでもって うらやましかった
わたくし このあと 皆様をだっこしたり 何かあったときのために あまり汚れた手になるわけにはいかないので 我慢しますけど
そういう心配なかったら 一緒に遊ぶふりして 自分がやりたいよ なんてね
今はひたすら「快」を積み重ねていけばよい
その土台が出来た後
分別なんてもんは つけてゆけるのだから

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