あまりにも美味そうに食うので

あなたのお口に合いましたねあさ 名も知らぬ甲虫が 野葡萄に顔を突っ込んでいた
死んでる?と思って うりうりしてみたら
せっせと 口を動かして 実を食べていたのだった
顔を見ようと ちょっと向きを変えようとしたけれど
動くものかとばかりに 六肢踏ん張ってひたすら 食う食う食う!
しばらく観ていたら お腹いっぱいなのか ふ と 口を動かさなくなり
しかしそのまま そこへ顔を突っ込んでいた
大好きな食べ物たらふく食って その中に顔突っ込んで眠るって 至福ぢゃないかね君
なんて 思い巡らせていたら うらやましさに よだれ
ううう ちょっとわしにも食わせろ などと その横にあった
白く水水しい 一粒を 口に
おお 優しく甘い・・・の次の瞬間 種をかんだ時のような 苦く渋い後味 ぶべべ
本には「毒は無いので リカー等につけて 果実酒として楽しめるが あまり 食用には適さぬ」てありますもんね
ま、強く おすすめはしません

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