音とは 振動である・・・ならば

ピアノレッスンの時や 音楽遊びの中で
音って 震えなんだよ・・・なんてなことをいって
音叉や鉄の棒を たたいたり それを水につけて見せたりする(波紋の広がりとか見るの好き)
自分で言っててなんですが
震えが 鼓膜をふるわせ それを 脳に伝えて
電気信号に変わって認識する・・・それとて 脳の中の振動であるというならば
絶えず 聞こえている あの音たちも
主を失っていても その気配・震えだけが わたくしの脳内にとどまったのだろうか
今日は 突然「おーしつくつく」と 聞こえた気がした
でも 久しく この耳には 虫の声は聞こえなくなっていたので
当然の如く どこにいるのだろうと 辺りを見回すこともなく
ああ もう一度聞きたいと そっと 耳を塞ぐ
まるで 普通の人のやるべきことと 反対だなぁ と 可笑しくなった
鼓動以外の 震えが 絶えず わたくしを 揺すって あやしてくれるとでもいうように
まぼろしの虫の声が やわらかく響いて やがて消えた
起きているのに 夢をみている(きいている)みたいだ 

コメントをどうぞ