猫の手を借りた

お手・・・ではないその委ねた前足の

ささやかな重みが

二の足を踏む わたくしの 背中を

ぽんと 押す

重々しく 語ったところで

所詮 たった それだけのことで

踏み出せる

軽々しい 思いなのだ

あはは と 笑って

歩き出す

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