名前を呼んだ

心配してなかったとはいえ
予定通りに 手術終了して 出てきた父を見て ほっとした。
全身麻酔で 朦朧としてるからまだわかりませんよ・・・と にゃんこせんせい。
ベッドを 集中治療室へ移動させようとしていたら「(身体)起こしてくれ」と 身じろぐ
おいっ!早いよ。
うろっと 目を開いて 焦点は合っていないものの
母を呼び あんちゃを呼び わたくしを呼び
ぐっぐっと 硬く握手した。
後二日遅かったら 絡まった小腸が 再生不可能になるとこだったとか・・・
あぶないあぶない、ほんと 我慢強い子さん ほどほどにね。
耳もとで「ちち お疲れさん!しっかり休んで また んまいもんくおうね」と いったら
「ん。」と うなづいた。
あんちゃが 集中治療室にいた頃にお世話になった 看護師さんが 気付いて
話しかけてくださった「ずいぶんみちがえるようになって・・・感激」と。
言葉が また みんなの 気持を柔らかく ほぐして 
思い煩うことなど 何もないような 昼下がりであった。

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