「加勢鳥まいった こんこん」

どんと祭だ
むか~しむかし 厄年の人のうちに「かしぃぇどり まいった こんこん」といって
訪ねていって 紅白の餅や 菓子、ごくまれに 御ひねりお小遣いを もらった
わけわかんないけど わくわくして こわごわ ご近所まわった。
中学くらいで ハロウィーンの「Trick Or Treat」の事を聞いた時
なんだか どんと祭の 「かしぃぇどり」と 似てるなと思ったっけ。
今は とんと 見なくなった。
個人情報保護つう 流れもあるか?誰が厄年やら よくわからん。
真夜中 0時をまわってから 門松お飾りをはずして
家長(かつてはじいちゃん)が先頭になって「やあ~ ほいほいほいほい~!」と 叫び、家族がそれに続いて復唱しながら 家の周りを回った後、神社に焚き上げに行く。
帰宅後 「暁粥(あかつきがゆ・小豆を入れて炊いた粥に 厄年の方からいただいた 紅白の餅が入ってる)」を食べる。
32年ほど前 町中から いわゆる新興住宅地なりかかりの 今のところに 引っ越してきたばかりの時、
真夜中 0時を回って 軍隊上がりのじいちゃんが 腹の底から 轟く声で「やああ~ ほいほいほいほいいいい~!」と叫んだらば、
まばらに立っている家々の窓に 明かりがともって なんだなんだ!?てな感じで 様子うかがわれたっけ。
そのころでさえ そんなありさま。
町中の あきんどさんや 昔ながらの部落(うちあたりでは 「部落」という言葉を たんなる「地域・集落」という意味合いで もちいてます)、町おこしに熱心な 商工会青年部・・・なんてあたりでは 今も しきたり守ったりしてるようだけど、ここいらはなああ・・・。
最近 だんだん形が略式になってきた。
しかも 神社での 焚き始め時間が どんどん早くなっちゃって
遅くに行ったら もう 消し炭みたくなっちまってる。
うちの今の形は、七時頃 家長でなく わたくしが先頭に立って
「やあ~ほいほいほいほい~」と叫ぶ後ろを 照れてこっそり「やーほいほいほい」と ははあにが続く(近年 父は 留守番)。
一説によると、おなごがたつもんぢゃない らしいけど、んもう おかまいなしさ。
で、その後 天神社に参って 焚き上げ 煙浴び 御籤など引いて
帰ってから 暁粥(餅なし)を 喰らって 仕舞い。
本日も 19時頃、家族が 照れようが
じいちゃん 降臨したごとく わたくし 「やああ~ ほいほいほいほいいい~~!」と 叫ぶでありましょう。
ちょっとした カタルシス♪

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