思い出に 撫でられたりして

すこぅし さびしいようなきもちでおる 夕方あたり

ばんげの支度でもするか と 馬鈴薯を 洗いながら

網戸越しに 雲 みあげた

やじろべえみたいな 雲

むかあし「ちょこべー」て 駄菓子の コマーシャルで

空に やじろべえみたいなんが ぶお!と 浮かんで

「ちょぉこべええぇ〜」て ちょっと 怖い感じの 声…てのがあったっけな

そして そのコマーシャルが おっかねぇ と言って あんちゃの同級生の なんぶくんが 半泣きになるんだ…て話を 聞いていたっけな

んで 話は わたくしが 小学一年生になったばかりの頃に 飛ぶが

その なんぶくん(学年 わたくしの一個上)

お祭りの 剣道の風船割り試合で

剣道のお作法もまだ何もわからん状態の わたくしが

なんかしらんけど なんぶくんに 勝ってしまい

そののち 悔しさのあまり 涙浮かべた なんぶくんから ちょいと つっかかってこられた

「なんだおめぇ 女のくせに剣道なんかやってやぁ」

…て その頃 剣道習ってた 女の子って わたくしだけだった…もしくは そのあとすぐだったか うちのいとこや いとやのむすめさんも 習い始めたはず

んで 女のくせにとかなんか関係あんのか?と ジェンダー意識など 明確でなかったものの 何かにつけ そんな感じのこと ちょくちょく言われていたので 

むかっ腹たって 

おめぇこそ「ちょこべえ」の コマーシャルおっかねぇつって 泣くくせに 威張んな ば〜かば〜か と つっかかってしまい

ぐむむ!となった なんぶくんと その周りの やんちゃ「やろこ(野郎子)」らに 小石 じゃがじゃがと 投げつけられた

…どう収まったかの記憶はない

まだその頃って わたくしも 泣き虫だったはずなのだが

負けず嫌いでもあったのだよな なんて思い返して

あれまてよ ほぼ 変わってないってことかい!?と 

ぷ と 屁のような 笑いなど 漏れる

思い出に 撫でられて 

深呼吸などして

困ったことや さびしいようなことも

過ぎていくうち やさしい思い出に 育ってくれたらいいな なんてことも思う

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