
朝
母の 味噌椀を 洗う前に
残っていた汁を こぷっ と 飲んだ
洗い物してる時
ん?
舌の上に なにやら ちりり と 硬めの破片?
まず 舌と 上顎で れられら と そのものの正体を探ろうと 舐ってみた
もしや 歯 また 欠けたか?
ずううっと前
詰め物が取れた とか
貝殻噛んで 歯がかけた…とか あったとき
己でなんとかしてみよう と ダイヤモンド鑢で 削ってみて
のちのち 酷いことになりかかってからは
もう自分ではいじっていないし
専門家に 処置していただいて その後問題なく おったものの
詰め 均していただいた部分も 劣化したりするしな…と
おそるおそる ちりり を 出して 接眼レンズで見てみた
…らば
なぁんだ 耳石ぢゃ♪
そういや 味噌汁に 煮干し鰯の頭 入れちゃってたっけな
そのまんま 煮込んじゃってたんだったよ 今回
まだ さほど日々を重ねぬまま こうして 食卓に来てもらっちまったんだねぇ と
読み取れぬくせに また 耳石に 記録された その鰯のこれまでの日々のことなど 一瞬 浮かべて
ありがとうよぅ と 頭を垂れてみる
そんなことを思い巡らせることのできる 呑気な朝が 当たり前でないことに
ぢりぢりもしながら