失って 惜しむ

粗末に 保管していたために
ふと見たら 既に壊れていた・・・薄く儚げな ぽっぺん
今まで壊れなかったこと自体 奇跡に近いもんなぁ わはは
なんて 笑い飛ばしてみたものの うなだれる。
~ああこのわたしのいかにやすもののぎやまんみたいな~
何故か 田村隆一 大先生の 詩が 頭を駆け巡る。
~しんりよでてこいよでてきてくれよ~
ふと、こんな言い回しではなかった気がして 本棚の 『田村隆一』を 開いてみたら
この「大木をたたく」は 載っていなかった・・・あれ?
どこで 出逢った 詩なのだろう?
覚束なげにではあるけれど 諳んじたなんて 
かつての 「美しい若者であったわたくし」の名残か?
なんて 少ししみじみしてたら ガラスのかけら踏みそうになった・・・危ね。
「美しい」頃の私が 今のわたくしを見たら
ヒロインぶって酔っちゃってるのと違って、名実共に「ふがいな」い姿を見て
きっとぶん殴っていることであろう。
~ふがいなさに ふがいなさに たいぼくをたたく
なんにもわかりはしない
ああこのわたしのいかにやすもののぎやまんみたいな
しんりよでてこいよ でてきてくれよ
わたしはきをたたくのだ
わたしは かなしいなあ ~
間違ってたら すまぬ

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