「沖縄まで泳いで行くって」

あんちゃによると

朝の 母しっこ助太刀の折

「おとさん 沖縄まで 泳いで行ぐんだどぃん」と 言ってきたそうな

「え?とうちゃんが?」

「んだよ おとさん もう なんぼだど思ってんだが 100歳だべん」

「…いや 100歳ではないよ」

なんてな会話をしたとな

存命ならば 88歳ですけどね

んで 起きてからも「夢だった」認識はなく

「んで おとさん 帰って来たがぃん?」と 訊かれた

えええええ!?まだ 続いてる?

どんな格好で 泳いでいったの?

「わがんねぇ 危ねえがら やめらぃんて 言ったんだげんとも ちかねぇで 行ったんだわ」

朝ご飯のとき 飯台に 置きっぱなしてる ちっこい遺影みせてみたものの

昨年 見送った話とかに つながるわけでもなく

ただ 写真を見やる母

言ったほうがいいかな そのまま様子見てていいのかな 

わからぬまま

もうそこら辺に帰ってきてるよ なんて言ってみる

さきほど しっこ助太刀のとき

んで 父が 沖縄まで泳いでいった話だけど…と 水を向けてみたら

「まだ帰ってこねぇのがぃん?」

話 続いとるがな!

どっから 泳いでいったの?名取?亘理?

「知ゃねっちゃや やめらぃん て 止めだげんとも 行っつまったんだぉん」

こんな寒くなってからねぇ…

「んだがら 心配なんだでば」

ま そうだろうけど 沖縄まで泳いでいくなんて父(しかもそんな夢見る母も)すごいよ きっともうそこらにいるよ

「そごらつったって 家さは 帰って来てねんだべん?」

ん〜〜〜

こうなったら もう 帰って来て 姿見せてくれろ とか 思うよ

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