きらきらネオン

昔 色のついた プラスチックの ピンを 黒いボードの穴に差して

ライトをつけると 光る という おもちゃがあった

ネオンなんちゃらいうのではなかったかな

いくつか年上の いとこのお姉さんが 持ってた

差し替えて 思い通りの 模様を 光らせる

他愛のないものだったのだけど

憧れてた

いつの頃からか きらきらしたものを さほど 好まなくなってしまったのだけど

それでも 時折 ふ と

懐かしくなる

きらきらを 見つめる 眼差しの きらきらさが 照れ臭い程に 眩しいのかもしれない

夜目に 慣れた今

光を手に入れた人から遠ざかり

森へ 帰りながら

時々 振り返る

そんな 気分

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