黴のお花

切り餅をいれといた箱

開けたら

…ひぃ

あかみどりしろ…様々な とりどりな

黴のお花が 咲いてましたる

これ わたくしの 管轄外

餅っ子 父の 担当といっても 差し支えないところ

中まで 色とりどりみたいだし

弔うか…と 思いきや

父「まずは 日向に 出しとけ」とな

「乾いたら 割れて 細かくなるし 日光で 黴も 死ぬんだ」

そうだけどさ なかまで しっかり 黴の根 張ってるような気がする

それでも 食うのかな

しっかり乾燥させてから 油てあげたら なんとかなるかな…

餅の黴って ペニシリンとか できるのだっけ?

わたくしが 過去 知識もないのに 猿酒作ろうと試みて

戸棚の一角を とんでもねぇことにしたりして

それについて「なにふざけてんだっ!」とか 怒った父ですのにね

父も なかなかに チャレンジャーだね

そんなこと思ってましたが 翌日

「やっぱり こいづは 駄目だな…申し訳ないけど 投げろわ(捨てろ)」

大好きな餅を こんなことにしてしまって 申し訳ない…てな 表情の 父

明日にでも 丁重に 弔わせていただきますわ

…あ どんと祭に 持っていくかな

コメントをどうぞ