吉川さんから 現場の声

もろに 放射性物質を浴びながら…のこともありつつ 現場の声を届けてくださる吉川さんの今後を なるべく 多くの方々に 知っていただきたいです

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活動のご報告です。

先日お知り合いになった方と福島県白河郡鮫川村に行ってきました。
放射性廃棄物処理焼却炉のお話を聞きにいくためです。

私も初めて知ったのですが、全国に先立ちモデルケースとして焼却炉を建設中です。
緑豊かな山間部の町に不必要な設備が作られています。

この焼却炉が建設されるにあたって知っておいてもらいたいのが、村民の意思で決まったものではないことです。
それどころか、説明もなしに建設された事実です。
環境省は焼却能力が200Kg/h未満の焼却炉が廃棄物処理法の適用外であることを逆手にとって、勝手に建設したのです。

焼却炉の存在を知った住民よりの要求により住民説明が事後で行われました。
私も資料を見ましたが、おそまつな内容であきれるばかりです。

この焼却炉は一般廃棄物を燃やすのであれば有能なものと思います。
しかし実際は放射能廃棄物を燃やすのです。
本来であれば、放射線障害防止法に則り厳重管理が求められます。
また、焼却炉を納める建屋には原子炉等規制法も関わってくるのです。

簡単にいいますと放射能を含むものは厳重に管理しなければならないのです。
法律で決まっているのです。

この焼却炉には決定的に不足している設備機器があります。
それは排ガスの放射能を測定する機器がついていないことです。
試験では、バグフィルターにより放射能物質はほぼ除去できるとうたっていますが
煙突からでる排気を常時監視測定する設備はついていません。
私は長年、原子力発電所内にある焼却炉の保守管理を担当していたため
たまたま知っていただけです。
一般の方は指摘しようもありません。

同じ放射能廃棄物を燃やすのに、一般の方々が住んでいる地域に、発電所内の焼却炉よりも安全性に劣るものを作る考えが間違っています。

このような不条理がまかり通るには理由があります。
それは、震災後日本全国が大変な汚染をした為、従来の基準値では対処できなくなった為です。
その問題を解決する為、国が定めたウルトラCは「放射性物質汚染対処特措法」です。
この法律は震災前「100Bq」が放射能廃棄物の基準値だったものを「8000Bq」まで引き上げたものです。
つまり8000Bq未満は一般廃棄物と定めたのです。

よって、環境省の言い分は、一般廃棄物を燃やす焼却炉を作るのに住民説明も許可もいらないでしょってことです。
法令違反はしていないという解釈です。

現に焼却炉の建設は進み今月末には焼却が始まるのです。

一般焼却炉で放射能廃棄物を燃やすのです。

縁あり私が今回その焼却炉を止めるため活動されている方と知り合いになりました。
私ができることが一つ見つかりました。
放射能廃棄物の焼却炉は知らないうちに全国に建設されるでしょう。
私の持っている知識、ノウハウが活かされると思います。

原発の実情をお伝えするだけでなく、自分ができることを模索したいと思います。

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