沸くのは お湯に任せて

投げつけたいのは

物ではなく

わかってもらえなさに 

じりじりと 沸く 苛立ち

しかし それ 勢いのままに ぶつけたとて

受け取ってもらえるわけでもなく

苛立ちを 受け取ってもらいたいわけでもなく

火種のもとのもとにある

ちいちゃな 思いの粒

本当は それを 受け取ってもらいたいのだ

めらめらと 燃やして 火傷するのは

人ばかりでなく

自分もだったりして

あぁ いかんいかん

ちっぽけな種粒 選り分けて

いずれ 芽吹いて 果を結びますように と

置いといて

沸くのは お湯に まかせて

まずは 珈琲でも 淹れよう

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