遠くでそっと

遠くから そっと

後ろ姿 見ていられればいいの なんていいながら

どんどん欲張って

うなじに 近づいて

でも 気づいてくれなくてもいい なんて

それも やっぱり いつしか「いい」じゃなくなって

もう 一呼吸 あなたの匂いを 吸い込もうとしたら

「とっくに気づいてるよ かまってほしいんだろ」なんて

両腕 ひろげられて

恥じらうふりのひとつでも しようかと思うまもなく

陥落…

蟷螂妄想の 昼下がり

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