「ほら 仲間 きてるよ」と あんちゃに言われ
目をやると
戸棚の硝子に コヨツメアオシャク
美しい 姿
仲間なんて 思われてないよ わたくしの 片想いなだけで…と言ったら
あんちゃ 一瞬 困惑顔して 目を逸らした
いいの
慣れっこ
しばらく じろじろうっとりしたあと
外に 出てもらった
冷えてきてるけど
それなりに 巡り巡れ いのちたち と 願いながら
いのちに 励まされたりもしてる 秋の夜
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