網膜までみどり

「みどり」と 括られる 色合いだけで

描いたような 草ぐさを

網膜まで 染まるほどに 見つめて

足りなさも

かなしみも

よろこびさえも

すべて みどりに 呑まれてしまえばいい

そんなことを 思うのは

ちょっとだけ 泣きたい気分だからだろうか

みどりの くるりんちょに くすぐってもらって

な~んちゃって と

笑えるまで

みどりの風に 吹かれていた午後

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