中山七里まつりは続く

『さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)要介護探偵の事件簿』中山七里 著(宝島文庫)

読み終えましたる

組み立て

追い込み

どんでん返しの巧みさ

何作か 読んでゆくと

中山式 どんでんの 伏線に 敏感になってきたりして

ちょっと そんなんも 快感

しかし 玄太郎おじいちゃんの 先行きを『さよならドビュッシー』で 読んじゃってるから

切ない

キャッチコピーにも 用いられてるので ネタバレではないとしても…

今回のは 音楽ものとは違うけど

その筋の マニア的な知識鍵になってて(無線とか オーディオとか)

いちいち 唸らせられる

要介護探偵 と 名乗るにあたって

介護周辺のことも きっちり さりげなく メスを入れたりする

「昨今は医療保険と介護保険の調整を錦の御旗にリハビリ通院に日数制限すら課された」とかな

人 それぞれの都合でない 決め事とか

そういうとこにも 触れてくれてるの

しかも 伝わりやすい形で…

胸のすく思い

こんなことされちゃあ

『おやすみラフマニノフ』も

『いつまでもショパン』も

『どこかでベートーヴェン』も

『もういちどベートーヴェン』も

読んでしまいたくなるではないかっ

いや もうすでに 読む気満々だけとさ

いやはや どうにも 中山七里 祭りだな

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