聴力が 弱まっても
とりあえず 音声は 届いているのだ
判別できないのだけど
何か 音が鳴っているようだなぁ と
気づくこともある
それと同じように
判別できないものの
何かが 呼んでいるような 気がすることがあって
ふと 目をやると
そこに 息づかいがあったりする
言わんとしていることが
わかったら
愉快かもしれないけれど
心じゃわめくかもしれないな
以前 聴こえたような気がした 木々の声
辛くなったりもするので
聴こえた気がする…という 胸のうちの 耳穴を ふさいだ
生きていくというのは
面白おかしいだけではないということなのだけどね
それでも おかしみを見出だして
あはは と 生きていこうとしているのだ