わだかまるという 感受性

昨日の 保育仕事

いつも 元気すぎる ふざけすぎる お年頃の Rさん

不調

もんのすごく 具合悪そうというわけでもないので

「よーいどんもしよう♪おさんぽいこう」と お誘いの声かけられても

いかない…と ぐなりとしていた

微熱もあるらしいので

特別敷布など 出して そこに横になり

わたくしが 付添お留守番することになった

「森せんせと 遊ぶために お留守番するわけじゃないんだからね おふざけしちゃだめよ」なんて

いつもの 彼のことを思って 出る せんせたちのことば

驚くことに 全く 立ち上がりもせず ねろれ〜ん てな感じに そのまんま 転がってた

しばらくして 落ち着いてきてから 絵本見よう という気持ちにもなったり

みんなが お散歩から帰ってきたあと

一緒に水分補給して リトミックも 楽しく参加してくれた

とはいえ まぁ いつものような 覇気はなし

そんなこんなで 夕方遊びでも 今ひとつ本調子じゃなく

でも いつもの元気ぶんまわしな感じで 遊びたくもなったらしく

車のおもちゃ 持って はしゃごう…としたら

わたくしの 弁慶の泣き所に ごっつり 車 ぶつけてくださりまして

なかなかに 痛かった

…ちょ それ 振り回してお友達に当たったら 大変だし わたくし 結構痛かったよ 気をつけて 

…と 伝えたものの 笑ってやり過ごそうとしたもんで

いや 笑い事じゃなく 間違ってぶつけちゃったとしても まず「ごめんなさい」じゃないの?と 言った途端に

「やだっ!やだやだやだ〜っ!」と 泣きはじめた

もう泣くか ここで?

逃げようとさえするので 

いやちょっと落ち着いて あなたが 泣くとこじゃなくてね

…と 比較的 おだかやか言っても もう 自分の泣き声に 呑まれて 拍車かかって

なんの騒ぎ?と 周りのお子たち フリーズするほどの 大泣き

心身不調もあってのことだろうけど 

走ったり暴れたりでなく 突っ伏して大泣き

そこへ園長先生登場して「どうしたの?何が嫌なの?泣いてちゃわからないから 泣かないで 言ってごらんなさい?」と 声かけても

「やだっ!やだやだやだ〜!」のまんま

こことこ ことば 達者になってるけど

大人びた物言い 達者になっただけで

気持ちをきちんと言葉につなげる…てのは まだまだなんだろうなぁ

そこで わたくしがことのはじまりを 説明しても良かったのだけど

まぁ とりあえずそちらで やり取りして落ち着けば その先なんとかつながるかな?と 様子見で その場を手放した

結局 何がどうして「いや」なのか 聞き出せなかった様子の 園長先生

今までなら なにか 騒ぎがあっても ほどなくして けろっと 遊び始めたりするのに

昨日は その後も なんとなく じめじめ どよ〜ん と 斜め下見て

わたくしと 目が合うと ささっ と 別のせんせの 陰に隠れたり 目をそらしたり

…ほほぅ

わだかまっとるな

バツ悪い思いとか あるんだろうな

思えば わだかまるという 感性が 育ってきてる ということだな

早めに 謝っときゃ そんなもやもや かかえずいられるってのによぉ と 思いながら

こちらとしても どう 和解するか 折を見ていたとこ

つりのおもちゃが 楽しくて ぶん回してしまったYさん

その釣り竿の先が Rさんの 口元に 当たってしまった

「いたぃよぅ!」と 言うも

しらばっくれて あはは とか 笑いながら 去ろうとする Yさん

いつもなら 追いかけて 反撃とか わちゃわちゃになりそうなとこ

そんな体力気力なかったか 2 3歩 踏んで 歯噛みするRさん

ちゃっと 割入らせていただきますね と わたくし

Yさん 引き戻し

Rさん Yさんの持ってる釣り竿 お口のとこに 当たっていたかったって…ちょ と 赤くなってるじゃない?間違って 知らないで 当てちゃったとしても ここは なんか言わないといけないんじゃない?と 声かけたら

「ご…めんね」と いってくれた

おぉ!間違っただけだけど Yさん 謝ってくれたよ よかったね Rさん!と こちらにも ふったら

「ん」て 頷いて すこぅし 笑ってくれた

Rさん 笑って許してくれてるよ よかったねっ Yさん♪と 言ってから

ふたりとも めんこちゃんっ♪など 頭 撫でてみる

その後 わだかまり 氷解したように 目をそらすこともなく

「これ読〜んでっ」なんて 絵本を次から次へと持ってきては 何度も何度も「もっかい♪(もう一回)」なんて 

挽回のつもりかわかんないけど ぺたぺたいつも以上に 膝に乗ったりして 甘えてきた

事の経緯は みんな 退園した後 園長先生にも伝えてみた

やはり 「わだかまる」という成長を よろこびあってくださった

その場で 事実を伝えて 明るみに出すだけが 解決に結びつくとは限らないものだね

わだかまったり 言い出せなかったり…の 逡巡のひとときも

きっと 栄養になる

栄養にしてゆける たくましい 土壌が 耕され肥やされてゆく

そう 信じる

それぞれなりの 色合いで 育ってゆくものだなぁ と

しみじみと 頼もしく思えた 一日でありましたよ

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