泡立つ

その目をみると

ことばに触れると

淡淡(あわあわ)した 想いが

ふいに 泡立つ

同じようなものを「好き」と 言っていたな と

喜びそうな 虫や 花をみつけて

駆け出す

ぴち ぱち と 泡立つ 心持ちも 抱えながら…

でも やっと 背中に 近づいて

ねぇ と 話しかけようとする頃には

あれ まてよ 先を急ぐ人を 呼び止めてまで

わざわざ言うほどのことでもなかったか…と

気の抜けた サイダーみたいに

ぷしゅぅ なんて ため息 

へしゃげて

恥じたりもして
 
そっと 虫を 花を 

茂みに 放す 

でも ふいに 振り返って

「その虫いいね」なんて いわれたりすると

わわわわわ♪なんてまた

あわあわ泡立って

あぁ なんだか 自家製炭酸乙女のようです

夏 来たりなば

炭酸水妄想弾けます

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