昼下がりの ふぁたり

昼下がり
 
応接間に 腹這うて 本などめくっとったら

追わずにいられぬもの 視界を横切る

すわっ♪と

茶の間を 小走りて 庭に出ようとしたら

父から「蝶々か?」と にやり 笑われた

縁側におった 父の 視界にも

わたくしが 追いかけていた

大きく美しく ふぁたりふぁたり と 戯れ合うように 舞い飛ぶ なみあげはの 一組が みえてたのだね

うまく 写真に 撮れるとは 思わなかったものの

近くでみたかったのよ~

柚子木やら 山椒のあたりを

ふぁたり ふぁたり ふぁたり

…なんかもぅ いらっしゃってくださりましてありがとうござりますうぅ♪とか

天下りを有り難がる平民の如きもりあやこであることよのぉ…など

どこかで 己を 嘲笑ってみたりもして…

んで 後程 天上界の如き お方の 置き土産に気づく

うわ また この宝の珠が

健やかに 越えてゆくかどうかを はらはらはひはひしながら 見守る季節がやって来るのね

せつなくなったりうれしくなったり

生きてゆく 起伏

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