泥濘より

泥濘より 出でたる 

いのち

みちびくさきに さししめすは

けがれなき

ひかり

「つなぎ 受け渡せよ」と

声なき声を きく

うつつと ゆめの あわい

声のもとは

うえなのか

したなのか

そとなのか

なかなのか…

ぼうぜんと しゃがみこむ

そのすべてが 震える水玉のような

昼下がり

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