吉川さんから

現場の声を きいて
イメージから 丸ごと 悪者存在にしないで
たくさんできてしまった あちこちの壁に
のぞきあなや
郵便受けや
扉を開いて
次にできることを考えて

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発電所での労災隠しや、被曝を少なく見せかける線量計外しの記事をよく目にします。

何故そんな事が起きるか?

それは、労災が発覚すると東電から仕事がもらえなくなるとか、規定の線量に達すると仕事が出来なくなる(東電は高線量でも工期を守らす為に無理強いする)とまことしやかに言われています。

それが正しいかというと、私は違うと言います。

私が東電時代、人身事故については起こさしてはいけない強い安全管理の意識を持っていました。
ルールで縛れる物、例えば安全帯の着用、防火措置、安全用具の着用などがあります。
これらは作業前に義務であることは伝えていますし、それに関わる費用はみていました。それでも起きてしまう時があれば、基本的に管理者である自分の責任なので徹底して自分の過失にしてきましたし、それで仕事を切ったことは14年間で一度もありません。私の廻りもそうでした。
それより、故意におこした人身事故でない場合、取引停止にできる権限は誰にもありません。都市伝説に近いです。

しかし、下請けの方々にはそれが理由で労災隠しをする人や実際に辞めさせられるケースは事実あります。

なぜか、元請け企業の勝手な采配です。元請けの企業が思いこんでいる、または面子ですね。
私から言えば、元請け企業の管理不足が招いたことを隠している低次元の話しです。

東京電力は、安全管理には無限に金を出します。
それは国に怒られるから。
例えば、階段を踏み外した人身事故があった時、発電所内のほぼ全てに滑り止めの塗装をしたり、アホだと思いますが、段差という段差に手張りでトラテープを張ったりします。頭をぶつける高さに突起がある時は、何千万もかけて設備改造をしたことも。

しかし、これらは現場から素直に言ってくれないとやらないのも、東京電力らしいところです。

労災があった時は、次の安全の為に言って欲しいくらいなんです。

分かって欲しいのは、安全に関しては高い改善意識があり、労災が起きた事で仕事を切ったりはしないということです。

現場で、危険な場合は上にあげて欲しいと思います。
下請けの方が元請けに言えないのであれば、直接社員に訴えて頂きたいのです。

また、高線量の問題も正直に言って頂きたいのです。
実は工事の発注の段階では線量に対して予測で設計しています。
実際に現場に行ったら、当初の設計(工法、危険手当、防護対策、人工)では合わない場合は多々あります。
その場合、完全に社員の落ち度ですし、社内のマニュアルでも設計変更という仕事のやり方が確立されています。
この場合、当初の計画より金銭的にもアップしますし、これによる工期の変更も認められています。
この権限は、現場担当者の権限が著しく高くなっています。いわば現場第一主義ですね。しかも簡略化され、手続きを行うパソコン操作は30分もかかりません。

社員は、ちょっと仕事が増えますが現場の方々にとっては確実に安全に余裕を持てるのですから、これも素直に出来ませんが重要です。

私はこの問題はお互いに信頼関係を築いていない事が大きいと思います。

東京電力は天狗になってはいけません。現場の話しを聞きにいくのが重要です。
どうせ現場にいても、技術力は下請けの方々にはかなわないのですから。

よりやり易く、安全に余裕を持たせてあげる配慮が必用です。

そして、現場の方々も正直に苦労、悩みを社員に話してください。
現地の社員達は必ず対処します。
内心は馬鹿にしててもいいんです。
お前のずさんな現場管理や設計のせいで、大変な目にあってるんだくらい言っても大丈夫です。

社員が私情で下請けの人達をどうにか出来る方法も権限もありませんから。

逆に社員の不正を告発することを会社としては励行してますし、制度まであります。

セクハラ、パワハラで処分される社員もいましたよ。

14年の会社生活で学んだことは、東京電力は沢山の作業員の方々で成り立っているということです。

単に労災隠しや線量偽装のニュースだけでは事実は伝わりません。

この問題無くすのは簡単
社員は作業員の辛さ苛酷さを正しく認識し、現場の改善に繋げること。
作業員の方々は、素直に社員に伝えること。この素直には怒りも含みます。

それだけで簡単に防げます。

実際に私は防いできました。

変えましょう!
絶対できます!

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