人を思う あれこれ

ふと いまの その人の 様子を知る
そうか 達者でやっているのだね
頑張れ…と 思う
だからといって
なにかをこちらへ伝えて こない その人に
そんな気持ちも伝えぬまま
遠くから 思うだけ
こんな気持ちでいるなんて 思い浮かべることもないだろうね
ちょっと知ってほしい気持ちもあるけれど
それが 知ってもらいたい…なんて 自己満足なだけで
なんの励みにもならないかもしれないじゃないか…なんて
出そうか引っ込めようか 手のひらの上で
くるりくるりと まわすように
ためつすがめつ…
おもいをこねくりまわし
でもまぁ
元気ならばいいのさっ と
草むらに 放り投げて
さぁ わたくしも いくことにするよ
近づくために
あたかも離れていくように

取り返しがつかない…と いってきた人へ 手紙を書く
取り返しがつくまで
きっと 書く
金木犀の 葉っぱが 新しくなってるよ
新しい気持ちになれたらよいな…と
余計なお世話さまを こっそり 封筒に閉じ込めた
たくさんの人を
これからも 傷つけてしまう自分の 取り返しをつけるためかもしれないけれど

夕暮れ時
雲の縁や
うねうねしたあたりが
ほわりと 七色に染まって
あぁ 瑞雲♪と 見入る
わたくしの 携帯電話写真機なんぞでは とらえることはできなんだが
そんでも 十七枚は 撮りました
口開けっぱなしで
暫し 立ち尽くす
んで 家の前に 車が停まったのは
目の端で わかったものの
開けっぱなしの口 閉じただけで
まんま 見いっていたら
同級生と 50年に一度の 山寺 御開帳を見に行っていた あんちゃが 降り立ち
「ちょっと…だいじょぶか!?」などと 声かけられた
あんちゃ お友だちたちも わたくしを目撃して
「だいじょぶなのか…いもうと…」と いったそうな
だってさ あんた 瑞雲だよ 五色雲だよ…と 言ったところで
ちちははも「あんだってひとは…」と 絶句するばかりで
なんだかなぁ…

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