よろこべおまえもいきている

音にならない 声を 聴く

胡桃の 花だ

いのちのうただ

風にのって

ふりそそいでくる

「よろこべ おまえも いきている」と

いのちの まなかの「命(めい)」を

思い出させる

光に向かう

また ふみだす

庭の 和薄荷

柔らかな土のとこにおったはずなのに

踏み固められた 通り道になってるところから

にょき にょき と 出てきている

わざわざ選ぶのか ここを!?

植え替えようかと 思うものの

そんなことしなくても

きっと そちこち 出ては

そこなりの 生き方をするのだろう

その頼もしさに ゆだねることにした

見習おう とか 思う

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