また帰ってきます

あれとか これとか それとか

いっぱいあったものが

次々と はずされて

まっさらな 箱に もどってゆく

さっきまでの時間は

ほんとうにあったのかどうか 不確かな気持ちになる

ここで生きたこと 忘れまい なんて 思ったはずなのに

そんな 時間も 

思いさえ もう 夢のように 消えている

なんとも 素っ気ないのだろう

夢の奴め…

うっすらと残る 筋肉の 痛痒いような 疼きが

さっきの時間へ 夢へつなぐ よすが

まぁ そんなものなのだな

かなしいような

ほっとしたような お馴染みの気持ち

いつものこと

でも またここに なにか お作りなされ と

箱が まだ見ぬ 夢を呼ぶ

いってきます 

行って またここへ 帰ります なんて 思う

お世話になりました

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