出逢ってくださった 宝物の人

遠く みちのくから
春の光の中を春風とともにやってきて
春風になって去っていったあの人は
なんだったんだろう?
あれは春の妖精にちがいない。
あんなに純粋で透明感のある人に、
わたしはこれまでに出合ったことがない。
ポンポンと飛び交う言葉も
まるで妖精だ。
口から出る言葉がすべて
鮮やかな色の丸いボールだ
それも透明感のある赤や青や黄色やピンクの。
あれは純粋な心の中でしか生まれない
そしていつも
最後の一行が
ポ~~~ンと弾む。
生まれながらの詩人だ
巷にあふれている自称詩人ではなく
天性の詩人だ
あの人そのものが詩だ。
わたしの胸の中には
今も爽やかな風が吹いている。

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今村さんの 顔本投稿と 撮ってくださった わたくし at 西宮市 喫茶・輪

暗闇で ひとりことばを吐き続けたことがある
うなだれたおもいや
つかみたいのぞみのいとぐち
ぐなぐなぐなぐなと
とぐろをまくような それらにからめとられ
いつしか 何をいっているのか
いっているのはだれなのか
そもそもわたくしとはなんなのか…と
実存だか形而上だかの
暗い泥糠に釘が飲み込まれるような
闇の暖簾に 腕が 吸い込まれるような
覚束なさに 狼狽えた
ことばは もやもやとした 思いを 形に 結びつけてくれるもの
己の 覚え書きだとしても
見えるかたち
受けとる人があってこそなのだなぁと 改めて思ったのだった
とりとめのない ことどもを みじみじみじみじと 綴って
でも そんなもん どうとなるものでもなかんべよ…なんて やはり うなだれもするけれど
そんなこんなを 深き懐で 受け止め
温かに光当てて
ぽうん と 心地よい 柔らかさで 投げ返してくださったりするかたに 出会う
その きらきらしい ことばたちは
気恥ずかしくて ちょっと うつむいたりもしてしまうけれど
そんな 輝かしさには この身の丈は 届いていないのだけど
あぁ…なんて また ぐにゃけそうなときに
ちょ と 取り出して にやにやながめて
ちみっと 調子にのって また 歩き出せる…と 思ったりもする
ありがたい
出逢ってくださったこと…宝物です

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