台所 窓辺 しげしげさんの一員
赤蕪 のっぽさん お二方
とうに 花を終え
たしかな 実りを結ぶこともなく
不意に 茎 折れたりもして
横では チンゲン菜の にょきにょきさんが 花を開いていたりもするし
世代交代かな
もう こちらは しまいであることよのぉ と 思ったものの
なんだか しまうのも 躊躇われて
何を惜しんでいるのだか
そのまましばらく たててある
立ち枯れているようで
まだ あぶらむしは 集っていたりもする
居場所になっている
わたくしの 思いも
その 茎に
葉裏に
とどまっている
花を 見たいだけではないのだ