放す

昨日 拾ってきた 桜の花

蟻 二匹も 一緒に 袋にいれてきてしまった

あわわ てな感じに 右往左往する 蟻ら

あたたかな季節になると うちの中まで 蟻ら 入ってくるし

庭も あそこもここも そこいらじゅう 蟻の巣あって

あまり ありがたくないのだけど

思いがけず 仙台からここまで 旅させてしまったことなど ふと 思ったら

無下に ぷち とも できず

ああぁ すまん なんて いいながら

そとに 放してしまった

この先 どうにか 生き延びることごできるのか

闘いが始まるのか わからないのだけど

今ここで 彼らの命を絶つ 必要が 己の中には ないもんなぁ と 言い訳めいたことをならべる

しかし 普段とて あまり「必要」とも思えぬ 選びとりをしているのも 確かなのだよな なんて

さ迷える心持ちに 揺れ 揺れる

春の宵

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