帰路で つらつら

そういや 京都へ行くとき

「いつ 入洛で?」とか

「おあがりの予定は?」と 問われ

みやこの 誇り 脈々と根づいちょる と

感動に近い思い 覚えました

今は 東京方面へ向かう 車中にて

果たしてこれは おくだりなのか お下がりなのか 外洛なのか それでも 上京なのか…などと

あまり違わん 都会へ行く思い 

都とはいえ

しかし みやびやかな気持ちは ないよなぁ

富士山 みつけて

おおぉ と 席から立ち上がり 写真などとって

いずれにしろ いなかもんですけぇ なんて

どこのことばかわからん 訛りなど そっと 呟いてみる

ちまちま 乗り換えなくてよいのに 乗るべく

沼津で 途中下車

25分ほどの 余裕を

風吹く 宵闇 駅前 ちょいと めぐってみる

そういえば このまちに 素敵な人がおるのだったな…なんて

まだ お会いしたことないけれど

そのうちきっとどこかで会えるような 気がしている方のことなど 思い浮かべて

めんこい お菓子など 買ってみる

レジの方の 応えぶりが

言いようもなく やわらか…

おぉ そんなこんなでも 前私未踏の この地が 

好ましい色合いに なる

ありがとう

またね♪

都区内の 混み具合ったら!

道中の かたこと ゆるりん を

埋め尽くさんばかりの

人 ぎうぎう感

ううううう

身の中身が 出そう…

んで 寄る辺無さに 浮草のごとく ゆらりを 留めつ

もう一踏ん張り

立呑み だけど

お馴染み 新宿ベルクで

…しかし ベルクの 混み混みは 好きなの

不思議

燃料一息いれて

ふぁいっ♪

池袋の 駅を出たら

中身の入った ビールの缶を

バスに投げつけた おっちゃんがいた

酔っぱらってるのかな

面白くないんだろうな いろんなこと

携帯電話充電も かねて

東口五差路の ファストフードの 店に入って

ぼんやり 交差点を眺めていたら

笑いながら 塊になってゆくひとたち

ずっと ガードレールみたいなとこに おっかかってる おんちゃん

探し顔の 外国の人

足早に 駅の方に行く人

帰したくない…と ごねる おのこを からかう おんなのこ

うなだれる おばちゃん

ふと たみおばが 話してくれた アパートを 追い出されて 帰るところがなくなった 若者の話など 思い出す

帰りどころ 寄りどころのない心許なさ

浮遊感

人は 慣れてゆけることなのかもしれないれど

なるべく みんな 安心できる場所がありますように

見知らぬ 困った人の 胸のうちを 想像したりして

なんだか ふわふわと 哀しくなる

ふと 硝子に映った うしろのおねえさんが 嬉しそうに にこにこと 電話しているのが見えた

なんか そんなことで 温まる

ありがと

おねぇさん

みんな しあわせだといいな

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