振り返らずに

保育園 夕方

それまで 

だっこだ おんぶだ お膝だ 絵本読んでだ 髭の手品師やってだ~のと 

さんざっぱら 絡みまくってきてて

いざ おかあちゃん おとうちゃんが お迎えに来たら

総て かなぐり捨てて

駆け寄って 抱きついて よじのぼって 駄々こねて 一人で着られるコートも 着せてもらって

「さよなら」

「ばいばいまたね」て 

声かけられても

もう 玄関に駆け出していって

振り向きもしない

無礼千万?

いやいや 今は それでいい

なりふり構わずに いられる時期

そのほとばしりを 思う存分 放出するがいいんだ

のびのびが

やがて しなやかに

伸縮 柔軟なる 生命力に 結ぶ日がくるから

今は 振り返らずに

どんどん いっちゃえ ご~♪

そんなこと 言われなくたって 行っちゃった

もう 米粒もないくらいの 後ろ姿

きっと 思う存分 笑ってるんだろな

いいぞ

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