がんセンターへ

本日

父とともに お見舞いへ

「もうだれが誰だかわからなくなってるから」といわれていたけど

話しかけたら

目に 光が戻ったんだよ

泳いだような 視線を 定めようとしてくれた

呼吸器の向こう側で さかんに 言おうとしている 舌の動き

去年あったこと 話しかけたら 手を握り返して 起き上がろうとさえして

今 はかはかって 体力ないんだから 体力ついたら 起き上がらぃん♪なんて

笑っていったけど

また 舞台やるから 観に来てくなぃん て いったら

かすかに 頷いた

父から「おめぇ あんまり喋って 応えようとして 疲れさせっから もう やめろわ」と たしなめられた

うん わかってるけど

わかってくれたようだから

頷いてくれたから

つい 離したくなくなって 話し続けたかった…

今月いっぱいもたないなんて 確定じゃないし

なんだべまず よたよたはかはかっていってねぇで 元気にならいなぃん まだ 来っかんないん…などと 無理難題かも てなことを 言って

結局 泣いてしまった

「お見舞いで 泣くもんでねぇんだど」と 父

わかってるんだけど…

どうせいっちゅうんぢゃ!

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