いまのまんまを

父の うんこさん 居残りありの 不快さからか

唸り 寝返り ベッド枠 がだがだがだ 続き

時々 落ち着く時間もあるけど

再び はじまり

身じろぎで あれこれチューブ 外れてしまう おそれ ありあり

…てことで

一昨日は ピアノ仕事の間 久しぶりに 母に 横についててもらった

「車椅子だから 何もできないから 役に立たないから…」とか

また めそめそめ~なこと 言いはじまったけど

仲良しご夫婦 いてくれるだけで充分なんだから いいのよっ と

説き伏せる

行ったら行ったで「あたしは誰でしょう~?」なんて 訊いてたりして

質問に 応えぬ父

「なんだべ こだえねぇの…わがんねぐなっつまったのがんや」と 母

「なんで…」と 言いかける 父

しかし その表情は すこぅし おどけてる感じ

そうだ

なんで わかりきったことわざわざ訊くんだ おだってんのか?てことなんだ

思わず通訳してしまう

しかし その後は二人で 話すれ違ったままだったりしても 和やかにいてくれた

よかった

かつて 脳腫瘍の 始まりの周辺の どたばたで 救急車に乗せてもらった時

意識混濁の確認とかもあって 救急隊員さんが 父に

「おじいさん ここどこだかわかりますか?名前と生年月日言えますか?」と 訊かれても 全然応えず

なんども声かけた 救急隊員さんも こりゃわけわかんなくなってるわ判断しかかったとき

「なんであんだ俺の孫でもねぇやつに『おじいさん』なんつわって こだえねげねぇの」と 怒りを含んだ声で 呟いた

ひいぃ…父 すげぇ

こいつ 意識混濁しかかっても(鎮静剤接種しすぎとかあった)大丈夫だわ!と

確信持ったのでした

ま 一見 わけわからなくなってそうだけど 動きにつなげられない 言葉につなげられないだけで わかってるのかも(…時々はわかってないのかもしれんが)と 思ったりして

どんな形でも

いままでと いまのまんまを 受け取りながら

共にゆこう

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