会話的やり取りに あまり 興味のない Bくん
時折 見たもの 思い出したものの 単語を 受け渡しに来る
乗り物が 多いけど
絵本に出てきたものも ある
そのなかで crocodile てのも あるで
学研ニューブロックで crocodile 風なもの こさえてみた
Bくん 小躍り♪
かっちりした 作りにできず
かなり 脆弱
でも Bくんたら とてもとても やさしい扱い方で
Crocodile の 口に ケーキのおもちゃなど 挟んで 喜んでくれていた
ひとしきり 動かしたり ケーキ食べさせたり…のあとで
気がすんだように 手放して 寝転がっていたけど
ほかの お子が やって来て
それに つまづいて 蹴飛ばしたら
「むあぁあっ!」と 困惑と かなしみの 表情で 立ち上がった
あ…もういらないやじゃなくて さわってないけど 横にいる てな 気持ちだったのだな
泣くな泣くな すぐ直せる と 組み直して 渡したら
安堵の表情で ふふふんふん♪と 囁き歌いつつ crocodile と 戯れ
その後 再び 横に 寝転がった
んで こんだぁ 夕方乱暴さん Sくん やってきて
わざとらしく crocodile 踏んづけ
それをみて 真似したくなった ゼロちゃん Aくんも 解体に 参加
飛び起きて じだじだじだっ と 泣き叫ぶ Bくん
相手に 自分の気持ちを受け渡そうとする行動が まだなかなか 繋がらないでいるもんで
どうしていいかわからない風に 狼狽えて 空をみたり わたくしをみたり…
あぁ こりゃ 助太刀したほうがよいよね
相手が 通じない と 踏んでるか Sくんも Aくんも しらばっくれようとしてたもんで
こらこら あーたたち こっちきなはれて 今やったことは とても 良からぬことでありますよ と 引き戻す
やんわりいいながら きっと わたくし 目が 怖かったのだろう
逃げるかと 思いきや
神妙に 掴まれままになってた 二人
そんなに 大事にしていたと わからなかったとしても
こういう場面では ちゃんと 戻ってきてほしい
謝ってほしい
形ばかりだとしても とりあえずは 謝ってくれた Sくん Aくん
こんなことで うまく繋がるか わからないけど
自分と違う ありかた 気持ちに 思い至れるようになっていってほしい
「そんなんじゃ『これからの社会』やっていくの大変だよ」と 学んでもらうだけでなく
「これからの社会」で やり易いことだけが 大切なことじゃなくて
それぞれに 思い馳せたり
置き去りがない 心配りみたいなもの
それぞれのいのちの形に 添うことが 大切なのだと思うんだよ
社会の 速度や リズムに 乗りきれなくても
なかには それを 共感 共有してゆける人はいるからね…Bくん
なんてなこと
些細な出来事のなかで
あらためて思う