うけとるうつわ

花 咲き 終えて

種 飛ばし尽くして 

そこへはもう なにもない

なにもない?

雪 受けとる 器として

そこに重ねる思いを いだく てのひらとして

余白とか

余韻というものが

そこに 立ちてある

いのち 隅々まで 生き抜いた

先達を 仰ぎ見る思い

百合よ!

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