あの場所 ひとあし

あの場所に 踏みしめた

わたくしの 足跡の くぼみには

雨や

雪や

風や

光や

闇や

別の命が 

ふりそそぎ

ゆきすぎているのだろう

それを思うと

まるで 再び 生かされているようで

いまここの 命の 輪郭を 

なぞりなおしてもらえるようで

心強くなったりもしながら

寝床に もぐる

うむ うむ と うなづける ひとあし

また 踏んでゆこう と

思いながら

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