ちろりん♪

先日

段差のあるところへ 車を乗り入れるための スロープを設置していた折り

胸ポケットにいれてた 携帯電話と 鈴 うっかり 落とした

鈴は 

どんと祭のときに「火にくべてこい」と いわれた 前の年にいただいた 破魔矢に ついていたもの

これこのまんま 燃しちゃっていいんだろか?と 思ったし

鈴という 形が めんこいなぁ と 思って

鈴だけ 取り外して ポケットに入れた

そのまんま 入れっぱなしてたもの

鈴の ちろりん♪は

裸耳では 聴こえぬので

それらが落ちたこと 全く気づかず

車を乗り入れさせ

スロープを 片付けようと 出たら

見知らぬ 男のかたが 少し離れたところから 寄ってきて

「あなたさっき 携帯かなんか 落としましたよ」と 言ってくださった

ん? と 見たらば

ひゃあああぁ!

ちょうど 車輪の間だったから 免れてたけど

携帯電話と 鈴

あっあっ なんてとこに! ありがとうござりますっ!と 

既に 遠ざかってしまっていた そのかたの背中に 叫んだ

携帯電話が 落ちた瞬間を ごらんになったのか

その音が聴こえたのか

はたまた ちろりん♪が 聴こえたのか…

いずれにせよ

なんだか守ってもらえたようで

ありがとうござります~♪と

鈴を きぅ と 握った

握っているのに 遥か高いところから みたいに

軽やかに澄んだ ちろりん♪が 聴こえた

今もそれ 持ってる

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