ほんとうは…

「やさしいね」て 言われて

そういうつもりじゃなかったのに とか

意地悪な 棘も 仕込んでたのに とか

ほんとうは やさしくないんだよ て 思うんだけど

こっちが どうであれ

投げ掛けた ことばを

おこないを

こころ やわらかに うけとめてくれて

うれしがってくれていて

そんな ふかふかお布団みたいな 笑顔で 喜んでくれてるのに

「ほんとうはそうじゃないんだ」冷や水を ぶっかけることこそ

いぢわるなのかもしれないな なんても 思う

やさしくなんかないんだけどさ

せめて 

よろこんでくれて

よろこばせてくれたことへの 報いとして

「ほんとう」攻撃は しないでおこうと思う

思い込みの「ほんとう」なんて

ほんとうかどうか ほんとうは わかっちゃいない わたくしでもあるからね

あなたの中の「ほんとう」に なってくれているなら

それはそれで いいことにしておこうかな て 思う

それの上に 胡座をかいて 乗っかるつもりはないから

そそくさと 退散するけどね

やさしいことばに

ほんとうは 泣きそうになって

あなたの 思いの 目前から

駆け出したんだ

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