送り出す

命を 送り出し

百合根を 一人立ちさせ

あらかた お役目終えた 高砂ユリは

光を含んだ色になって

引っ張ると

す と 抜ける

おつかれおつかれ と 庭一面の 茎を 抜き終えた

そのまんまでも 楽しいんだけど

家族らが ずっと 苦言を呈していたので

たまには ご希望に沿うか とね

かしゅ かしゅ と 軽やかな音

あなたたちの送り出した命達の 目吹が 待ち遠しいよ

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