真夜中の蜘蛛

家族ら みな 寝静まった 茶の間

何かが 動く気配

振り返ったら

ちっこい 蜘蛛さまでして

音としては 聴こえてないし

視界にも入っていなくて

何をどう 受け取ったのか

いや 何か…なんて 気のせいかな

偶然なんだろな

人の声も ろくすっぽ 受け取れないくせに…なんて 思いつつ

音波と違う 波も あるかもしれないなんて

輪郭も 定められぬよな

あわあわした 思いを もて余す 真夜中

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