7daysbookcoverchallengeSpinoff「あいうえお順」その48

またもや 日があいて やめたと思った?

ところがどっこい六根清浄

続けます

自分ちなのに 宝さがし気分

7daysbookcoverchallenge の 流れから 勝手に 始めた

7daysbookcoverchallengeSpinoff

テーマ「あいうえお順」は 続く

半濁点…゜シリーズ

四十八回目「ぷ」

『プラテーロとわたし』J.R.ヒメネス=詩 石井崇=絵 石井洋子=訳(中央法規)

詩画集

プラテーロというのは「銀細工師」という意味で

銀灰色の 毛並みのロバの 一般的な 呼び方なのだと

プラテーロの モデルも 一匹だけではなく

何匹も いたのだそうだ

でも この響き

異国のわたくしにとっては

唯一の いとしいいのちとして たちあがってくる

のどかで 牧歌的な アンダルシア

叙情詩…と いわれる作品

都会での生活に疲れはてて 戻ったふるさとが

汚染などで 没落してしまっているなか

のどかでも牧歌的でもなくなってしまった 故郷を

心身ともに疲弊していた 自身を癒すためにも

いきいきと 作品のなかで 息づかせ 再生してゆこうとしたのかもしれない

村の子どもたちから「きちがい」と 呼ばれようと

その 輝かしい たましひは くもらなかったのでありましょう

内乱から逃れ アメリカにわたり

二度と スペインに戻らず

求道者のような 純粋詩を目指したという ヒメネス

「内面の自由さのためにアメリカを選んだ私は、自由を得た代償に、私の言葉の生命と心の光と安住の地を失ってしまった」と 望郷の思いを 語っていたという

詩人の心の羽ばたきは 天から落ちてきた魂の欠片のような 子ども時代にこそある…との 思い

こどもたちへの まなざしは

愛しさゆえの かなしみが にじみ

あたたかい

この本の作りも とても 丁寧

日本にも届けたい と 思われた 訳者の方々の 思いが 伝わる

撫でるように

また 読む

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